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WABI SAVIE QUEBEC

2008 / 10
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そこにない場所

2008/10/26(Sun) 09:57
こうして久々に過ごす実家も
悪くない

母とわたしと女二人

こんなの初めてかもしれないな
母も17年ぶりにのんびりしている

私も本来こんな時は
行きつけのあの店にいって
朝まで話を聞いてもらったり
していたかもしれないけど
その店はもうない

いまいちど
あそこでのんびり
お気に入りのジャズナンバーとか
高田渡とかききながら
過ごしたい

そう思う夜が、
そう思っている人が、
この街にはけっこういるはずだ

その代わりに
母のおばあさんの昔話をつまみに
今夜は飲んでいる

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徒然草 コメント:3 トラックバック:0

タイプライター

2008/10/23(Thu) 01:02
悲しい現実の後は現実的実務がまっている

ここ数日父の書類整理で役所、銀行、病院、郵便局を
行ったり来たり忙しい

まさしくフルタイムジョブ
夜にはぐったり

そんな合間を縫って
遺品の整理も始めた

樺太の同期生名簿は擦り切れるほど
使い込まれている

引揚者の望郷の想いは本当に人一倍だ

そんな中で母が「これは捨ててもいいかな?」と
出してきたタイプライター

オリベッティ社の真っ赤なヴァレンタイン

エットーレ・ソットサスのデザインだ

物を捨てるのはプロ級の私もこれにはとどまった

これは父の自慢のタイプライター

パソコンがない時代に父が一生懸命会社で
英文を打っていた記憶がある
子供の私が試したら、Aは使い込まれすぎていて
かなり強く叩かないと出なかった

このデザインに惹かれて
当時きっとかなり無理して買ったんだろうな・・・

結局母はきれいに磨いて
祭壇の横に置いた

白黒写真の遺影の横に
その赤はやたらと映える


design コメント:2 トラックバック:0

旅立ち

2008/10/21(Tue) 10:41
先日突然、父が他界した
すい臓がんと診断されてから
わずか1ヶ月
自分の写真展の最終日に合わせるように
終わりを告げた

6ヶ月の命と母にいわれて呆然として
急遽写真展の手伝いを理由に帰国

予想をはるかに超える速さで
病気は進行していたので
私が着いてわずか6日間後

普段は遠く離れた海外にいたのに
最期を見送ることができて
本当に
本当に
よかった

やっと楽に、そして自由になれたんだと思う

静かに息を引き取ったその顔を
眺めながら昔のことを懐かしく想う

あまりたくさん思い出がありすぎて
想いかえすほどに窒息しそうになる

この人が父で私はなんて幸せだったんだろうと・・・

お骨をカナダに持って帰ろうと思っていたけど
その代わりに棺にメープルの真っ赤な葉っぱを入れた

「いつでも私に会いにカナダに来て下さい」と
つぶやいた

父は今頃、自由に旅してるのだと
思うことにした




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naokozo

Author:naokozo
インテリアデザイナー
モントリオール在住
釣りにきのこ狩りに大忙し

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