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WABI SAVIE QUEBEC

2010 / 03
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美的指標

2010/03/31(Wed) 22:07
定説ではあるけれど
建築だのインテリアだのの仕事って内容が濃いわりには稼ぎは決して良くはない
が、空間について考える機会を与えられ、それについて考えることが一番楽しい工程であって
その作業に報酬が出るのならすごく素敵な職業である
問題はそれがほとんどの場合一筋縄にいかないことにあるのだけれど・・・
ひとつの決定に対してのリスクの金額も大きいのでストレスは多い
どんなに注意しても失敗もあるし、自力だけでは解決できないことだって多い
インテリアデザイナーというとデコレーターと混同されて
家具を選んだり、色を選んだり、カーテンを選んだりする仕事だと思われることがあるけれど
実際には夜中まで図面を書いていたり、現場で現場の皆さんと決定したり変更したり、
常に全体を見渡していなくてはいけないので結構ごっつい仕事でバランスと柔軟さを要求される
時にはそんな状況に一気に疲れて本気でこんな職業やめてやると思う瞬間もある

がむしゃらになりたくないと思っていても
気がつくといつもがむしゃらになってしまう自分
なんとなくずっとこのままじゃないかって気がして、めまいがする

先日たまたま探し物をしていて
いいな、いいなとどんどん引き込まれていって
ついにいったいこれは誰の作品だろうと思って見つけた
建築家中山真琴氏

なんと北海道で活躍
一気に親近感
痒い所に手が届くような感じで
心をくすぐるそのディテールの数々
ものすごくきちんと計算されてもしくは試行錯誤されて
でてきたと思われる線と光の取り込み方、品のある材料選び
こういう研ぎ澄まれてた空間を見るだけで
栄養になるし、インスパイアされる
彼の空間は素直というか嘘がないし真似もない
一匹狼的にひたすら自分が良いと感じるものを追求してきたのかなと勝手に想像する

最近ずっとひとりで仕事していろいろ自分の頭の中だけで考えてきただけに
いったい何をいいものとして受け止められるのかという自分の美的指標を探していた
彼の感覚は直球ストレートで私の心に届いた
美的指標は彫刻や写真であることが多かった
でも今回はその空間に直接行って体験したいと切に思う
いったいどこに惹かれるのかひとつひとつ確かめつつ・・・

ものづくりに大切なのはもちろん経験、技術、知識や感覚など
あらゆる要素に左右されるけれど
人生を楽しむことを知っている人じゃないと作れないことというのもある
だって人として面白くない人に面白い発想ができるとは思えない

そういう意味でも、ものづくりとは深いものだと・・・



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習いもの その2 

2010/03/29(Mon) 22:09
先週からかな習字をはじめました
年取ってからの習い事ほど楽しいものはありません
だって真剣さが違います

振り返れば、日ペンの美子ちゃんもしなかったし
ひらがなとかきれいにかこうとしてませんでした

きっかけは先生の展示をあるギャラリーで見て
その線がとても美しかったので
アート感覚で習ってみようと思ったのがきっかけ

実は先生はケベック人
しかし彼女はなんていうか雑なところがなくて
エスプリが自由でなごやか
私なんかよりずっと日本のいいものをきちんと学んできた人
日本で焼き物、アートなど勉強してきた本物です

で、ひらがなをしってるからといってきれいに書けるかというと
大間違いで久々に筆という道具と格闘中
きれいかけることが目的ではなく
その思いや感覚が流れでることが目的

おまけに

「じゃ今度は利き手じゃないほうで書いてみましょう!」
え~!そんなのありぃ?

「息を吐きながら一気に書きましょう」
これがまた難しい

そして今日はロール状の和紙を切る方法を教えてもらった
水をちょっとつけて手で切るぅ?

せ、先生!知らないことばっかりで私ってほんとに日本人なんですかねぇ?

当面私の月曜日の午後はこの瞑想かな習字にはまりそうです

徒然草 コメント:0 トラックバック:0

まっすぐに立つ

2010/03/09(Tue) 00:07
私は週に一回バレエに行っている

目標はといわれたら、くるくるビルエットができて
180度開脚スプリットがいつかできればいいなと・・・とでもいっておこう

もちろん、プールに行かない冬場の間、
これを続けている限りは腕はぶよぶよにならないし
おしりもあまり下がらないであろう
(が、足は相変わらず太いままで細くはならない)

といっても子供に混ざって市のコミュニティーコースの
超なんちゃってのバレエコースではある

が、先生はきびしい
みんなが基礎ができないと進まない
だからなかなか進まない
毎回新しいステップも登場して
集中していて余裕はゼロだ

でも毎回直されてたぶんちょっと改善したのが
直立の姿勢

私はあばら骨がでているとずっと思っていたけど
それは立つ姿勢が悪かったせいでもあるようだと
ここで初めて知ったのだ

まっすぐに立つこと
わたしだってこの40年まっすぐ立ってきたと思っていた
親だってこうやってまっすぐ立ちなさいなんて教えてはくれない
基本は知っていそうで意外と知らないのだ

おもしろいことに
このまっすぐに立つことを意識すると
突然平行バランスが良くなる

私は外反母趾があるのでルルヴェしたとき
うまく支えられないと思ってきたけど
どうやらこの軸がまっすぐであればなんとかなるようである

深いな~としみじみ芸術とスポーツの完成度に感動する

来週も楽しみ

が、こういうのを下手の横好きというんだなと・・・

徒然草 コメント:2 トラックバック:0

宝探し

2010/03/02(Tue) 09:41
野蛮人と買い物するのは
かなり難しい

夏は外が気持ちいいからという理由ですぐに外にいってしまうし
冬はコートを着て店に入ると熱すぎるといってとっとと切り上げるし
平均在店時間
約3分

が、彼がコートを脱いででも長居できる場所がある
それはいわゆる蚤の市と呼ばれる場所

モントリオールはビクトリアに比べたら
(ビクトリアは年寄りが多いせいかお宝が多い気がする)
品質がやや落ちるとはいえ
確かにここには
宝探しの香り

あるときお店の人に
こんなのがあるのを知ってるかと教えてもらった
それは食器の裏に
Made in Occupied Japan
とプリントしてある食器
それはアメリカの占領下の日本で作られた食器
1947-1952年の間、日本から輸出する物には
Made in Japanではなく
Made in Occupied Japan
とプリントして輸出していたのだそうだ
西洋向けに作られた手書きのちょっとエキゾチックな
絵柄を書いていた人はきっと複雑な気持ちで
書いていたに違いない
荒廃の戦後の中で作られた食器は
私の好みじゃないものが多いけれど
いつか気に入ったのがあったら手に入れてみたいと思う

これは友人Sがきたときに行った蚤の市でたまたま見つけたもの
ブルーが深くて一目ぼれ
ローゼンタール製小皿約10センチ四方
こっちでは小皿というものが少ない

IMG_5933.jpg


IMG_5935.jpg

これを説明してくれた人は臨時に雇われたイタリア人で
ショーケースから出して見せてくださいと頼んだら
「えーっとこのペンギン、いやいや七面鳥の柄ね」ですって
孔雀だってば~って言おうとしたけど
孔雀って言葉が英語でもフランス語でも思い出せず
みんなで「あれ?なんだっけ?」と
大爆笑

野蛮がさらりとやってきて一言
「ピーコック!!」

この皿は友人Sに進呈
次回の発見に期待

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naokozo

Author:naokozo
インテリアデザイナー
モントリオール在住
釣りにきのこ狩りに大忙し

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