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WABI SAVIE QUEBEC

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ターニングポイント

2007/12/19(Wed) 00:42
先日お友達の家で発見しておもわず貸してもらった村上春樹の
「神の子どもたちはみな踊る」は連作「地震のあとで」+「蜂蜜パイ」の
6つの短編小説で構成されている

以前読んだ春樹の短編に「プールサイド」という話があって
それもかなり記憶に深く刻まれていた

35歳を人生のターニングポイントと考えてきた元水泳選手が
35の誕生日に自分を点検し、自分を人生について振り返ったとき
気がついたら泣いていたというような話

自分は果たして人生の分岐点を超えたのか超えていないのか疑いつつも
充実しているような物足りないようなそんな感覚のバランスをとりながら
日々忙しく過ごしてきた


そしてこの短編「タイランド」を読んだ

ひとりきりのプールの光景や、炎天下の外のすがすがしい雰囲気や
いかにも素敵なサンドイッチなどの描写に対比して
内容はひとしきり重い

ずしりと重いこの感覚
自分に重ねて考えると苦い記憶がよみがえる

年月とともに葬り去っても時々ふとして出来事を通して戻ってくる深い痛み
長年許せなかった出来事や
解決されていないことって結構あるものだ

そして同時に老いてゆくことを素直に受け入れることは難しい

「生きることに多くの力を割いてしまうとうまく死ぬことができなくなります。
少しずつシフトを変えていかなくてはなりません。
生きることと死ぬことはある意味では等価なのです」

生と死は等価

この小説を読んで
あらゆる自分の過去を受け入れて
老いていく自分を知り
死ぬ準備を今からしていくことも悪くない

などと考える

毎日の暮らしに行き詰まったら春樹の短編を読む

それはほら穴に落ちたときのはしごであり
溺れないための救命具となりうるから・・・

神の子どもたちはみな踊る神の子どもたちはみな踊る
(2000/02)
村上 春樹

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Author:naokozo
インテリアデザイナー
モントリオール在住
釣りにきのこ狩りに大忙し

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